オトノハ運営だより

第1回「オトノハ～星明りの集い～」のチケット販売初日に、特定の方による買い占め→転売行為が行われました。(以下、この行為を行った方を「転売屋」とします)

皆様から「チケットが買えなかった」「転売されている」という報告が多く寄せられたため調査した所、正規に購入できた方はたったの3枚。残りの枚数全てが転売屋に買い占められていました。

昨今のネットのチケット転売行為は、かつてのいわゆるダフ屋の「安く買う→高く売る」方法とは違い、ノーリスクで収入を得る仕組みになっています。実に巧妙なその仕組みは


■1. チケット発売と同時に、自動プログラムで全てのチケットを「コンビニ決済」で購入する。

↑ここでポイントなのが「コンビニ決済」である事。コンビニ決済は実際にお金を支払うまで、一週間弱の猶予があります。


■2. 決済期限までオークションに出品。しかも実チケットではなく、コンビニ決済用のチケット発券番号を出品。

↑転売屋は実チケットを持っているわけではないので、チケット発券番号を売っています。


■3. もし売れなくても、期限が来たら未入金のままキャンセルになるだけ。イープラスで自動再販となります。

↑昔の転売屋は、安値でも仕入れはしていたので、売れなければ損をしていましたが、ネットのチケット転売屋は出費はゼロ。もし購入した人がいたら収入となる仕組みで、本当にノーリスクです。 


なお、「うちじゃないと買えないレア感」を出すことに意味があるので、発売されたチケット全枚数の買い占めを狙ってきます。しかも自動購入のプログラムは、あのセキュリティ用の「数字が歪んだあの文字」も自動で読み取って通過していました。 

↑「数字が歪んだあの文字」

そして、買い占めたチケットは、これまた「レア感」を出すために、数枚ずつ小出しにオークションに出品します。「オトノハ」の場合は3枚ずつ出て来ていました。


この買い占めからオークション出品までの一連の流れは、全てプログラムで自動にやってる模様です。発売→完売、即オークション出品の早さは、人間が手作業でやっている早さでは無かったと。転売屋はプログラムを置いておくだけで、収入が適宜入ってくるという、全自動状態なのでしょう。

我々運営としても対策を検討し、転売屋が抑えたチケットは、全て無効チケットにするという方法も考えたのですが、オークション出品説明には「整理番号1～5以内」とか明確な記述がなく、どのチケットが該当かは完全にはわからないようになっています。

結局、運営側で出来た対応は、手作業でオークションサイトに出品違反を通報するだけ。それでも2枚分の出品は対応してもらえました。しかし、次の数枚が、すぐに出品されるという、イタチごっこ状態。これも自動処理と思われます。

法律的に成敗できないのか?というのもあるのですが、「古物商」や「個人取引」うんぬんで、実際にオークションでの違法の立件は難しいようです。色んな意見はあるみたいですが、今でも転売屋が存在しているということは、取り締まれないということだと思います。


さて、前置きの説明が長くなりましたが、第2回「オトノハ～雪花の集い～」のチケット販売について。チケット販売は10月を予定していますが、上記の転売行為を回避するために

・10月中旬より1週間ほど … クレジットカード決済のみの先行販売。(コンビニ決済不可)

・10月下旬より … コンビニ決済も可能な一般販売。

という2段階での販売方法を行う予定です。クレジットカードを持っていない方には申し訳ないのですが、転売行為が発生するよりは、条件あっても確実に買える方が良いのではないかと考えまして、このような方法を取らさせていただきます。

また、クレジットカードを持っていない方も、10月下旬からの一般販売で購入可能となりますので、ご安心下さい。ただ、整理番号が先行販売の後になってしまうのは心苦しいのですが、ご理解いただけると幸いです。

チケット発売日が決まり次第、またご連絡いたします。
皆様、よろしくお願い致します。